いらっしゃいませ!地域おこしライターえさゆうです♪
岐阜県関市の武儀地域で、古くから伝わる保存食「玉みそ」。
玉みそは、大豆を蒸して潰したものを丸めて吊るし、乾燥させたあと、醤油と麹に漬け込んで完成します。
玉みそは、古くから武儀地域の一般家庭でひろく作られてきた保存食。しかし、近年では玉みそを作る家庭は、めっきり減ってきています。
さてさて、今回は「玉みそと言えばこの人」というぐらい有名な、関市下之保の丹羽鉄夫さん、益子さんご夫妻を訪ねましたよー!
えさゆうは、生まれて初めて玉みそを見たので興味津々!!密着取材させていただきました♪
丹羽益子さんに、玉みそを作り始めたきっかけを聞いてみると、
「自給自足の家で育ったので、生まれた時から保存食として作ってきた」
「野良仕事のない時期に、寒風を利用して作る田舎のおかず」と話されていました。
完成した玉みそは、道の駅平成で購入することができますが、
この玉みそ、どうやって作られるのでしょうか?
まずは、大豆を一晩水につけておくことからスタートします。
十分に浸水させた大豆を、
くど釜のせいろでじっくりと蒸します。丹羽さん家の玉みそは、ガス火を使わず天然の火を利用。
釜に足し水をしたり、薪を追加したり、手間はかかりますが、昔から変わらない製法を守り続けています。
大豆を8時間ほど蒸して、親指と小指で豆を挟んで潰れるぐらいが丸め時。
この「親指と小指で挟む」という手順も、昔から変わらない製法です。
蒸しあがったホカホカの大豆を潰し、こねて丸めて、
玉みその中心に、人差し指ぐらいの棒で穴を空けていきます。
この穴は、玉みその乾燥をよくするために空けています。
丹羽さん家の玉みそは、1月半ば頃から仕込み始めて、1日200個、合計で2,000個ほど作るそうです。
こねて丸めた玉みそは、一晩しっかりと乾燥させて、
よく乾いたことを確認してから、玉みその中心の穴に縄を通していきます。
吊るした玉みそと玉みその間隔を空けるために、
縄の網目に竹を差し込んで、玉みそを等間隔に並べていきます。
1本の縄に7個の玉みそをぶら下げて、
2本の縄を結び付けて吊るします。
ここで、えさゆうがとても驚いたことがあります。
なんと!この縄、手作りなんです!
1本1本、丁寧に編まれています。
「縄は市販で買うことができるけど、昔からやってきたことだからね」と丹羽鉄夫さん。
伝統の製法を守り続けるってステキです♪
2018年も約2,000個の玉みそが仕込まれました。
(※2019年も2,000個の玉みそが仕込まれています)
このあと、玉みそを4月頃まで乾燥させてから水で洗い、再び乾燥させて、
玉みそを醤油と麹に漬け込んで、完成を待ちます。
完成は2018年冬ごろ予定とのこと。玉みそは、仕込みから完成まで約1年かかります!
ちなみに、玉みそは、花がつおと刻みネギを混ぜて、ご飯にのせて食べると最高に美味しいですよー♪
寒風を浴びて熟成される「玉みそ」。関市武儀地域に伝わる保存食です!
ぜひぜひ食べてみてくださいね♪
ではでは~♪
玉みそが買えるお店
道の駅平成(へいせい)
住所:岐阜県関市下之保2503-2
電話:0575-49-3750