今回は、岐阜県関市・地域おこしライターのたなきゃめらがご案内します。
「上之保デカ木住宅」をご存知ですか?
上之保デカ木住宅とは、構造材に国産・県産・地域材100%のヒノキ、スギ、アカマツなど太い、デッカイ材木をふんだんに用いたどっしりとした木材住宅です。
上之保デカ木住宅は、岐阜県関市上之保地域内にあるデカ木組合に加入している6企業の製材所や建設会社で建てることができます。
詳しくは、デカ木住宅HPをご覧ください。
デカ木組合に所属する「船山森林生産加工販売協同組合」で、30年前、新築した岐阜県美濃市にお住まいの村井さんご夫妻にデカ木住宅に住んで感じておられることをお聞きしました。
「舟山森林生産加工販売協同組合」は、岐阜県関市上之保・船山地区にあり、住宅の設計から木材加工、販売までを一括で営むデカ木住宅会員の製材所です。
次は、村井さんにお聞きしたデカ木住宅に住んでみての感想をお伝えします。
〇家に何かあったときはすぐ対応してもらえる
2018年9月に来た猛烈な台風21号で、テラスの釘が浮いたり、屋根の瓦が剝がれたりする被害が出ましたが、電話をした直後、速やかに予定をつけて駆けつけてくれました。
建てた後も親身に対応してもらえるので安心して住んでいます。
〇30年住んで大きな修理をしたことがない
周囲から30年も住むと雨戸の滑りが悪くなったり、戸やサッシが傷んできたりすると聞きますが、孫が破った障子しか直したことがありません。
戸や雨戸などをつくる建具屋など、丈夫で長持ちする品質がよいものをつくる業者と連携しているところもデカ木住宅の強みです。
〇安心・安全
過去の大規模な震災や台風で猛烈な風が吹いたときもほとんど揺れを感じませんでした。「デカ木は100年住宅」と言われる通り、頑丈な造りで、慌てて避難するより自宅にいた方が安心です。
〇ふすまや戸と柱との間から隙間風が入って来ない
ふすまや戸と柱との間の隙間がなく、隙間風が入って来ません。一般的に長い年月住み続けると、柱が歪むことで、戸と柱との間に隙間が生じるそうです。基礎(家の土台)部分から屋根まで続く柱、通し柱を他の柱より太く、力が加わりやすい場所に使用することで、歪みを防いでいるそうです。
〇住む人のことを考えて設計してくれた
■段差が少ない
建設当時は段差をつける風潮があったそうですが、将来性を考えて、段差をできる限り少なくして設計してくれました。
■昼間電気をつけずに済む
部屋に太陽光が入るように考えて設計してくれましたので、昼間電気をつけたことがほとんどありません。
■窓と部屋との間の空間が広い
太陽光が射しこみ暖かい場所であるこの場所。広めに設計してくれたおかげで広々と使えて居心地がいいです。
■畳が焼けないように配慮
太陽光が射し込むリビング。窓と畳との空間を少し作って太陽光によって畳が焼けないように配慮されています。
■湿気を感じない
湿気を少なくする土壁を多く使用していることや、床下が広いことで、通気性がよくなり、湿気をほとんど感じません。
■扉が多く部屋への行き来がしやすい
扉が多いことで、各部屋に廊下から直接入れるように扉がつけられていて便利です。
また、来客時や大人数が来た際、扉を塞いでも違う扉を使用できるため不便を感じません。
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デカ木住宅は、合板を一切使用せず、現場で一本一本手作業で木材を組み合わせて建築してくれます。
建築途中、急な図面変更にも対応してくれました。
お客さんの要望に応えながらも、実際に住んだ時を想定しながら建築してくれました。
実際、階段の下に収納が欲しかったが「収納を作ってしまうと、階段付近の廊下が暗くなってしまいますよ」とアドバイスをしてくれたおかげで、部屋の電気をつけずに済んでいます。
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住む人の気持ちや将来性を考えながら建築することを第一に考えた上之保デカ木住宅。
2019年春「道の駅・平成」裏に新・デカ木モデルハウスが完成予定です。
デカ木モデルハウスで木のぬくもりやデカ木住宅の空間を感じてみてはいかがでしょうか。
あとがき
リビングでお話をお伺いしました。天井が高いこともあり、圧迫感がなく、気持ちが落ち着き、「いつまでも過ごしたい」と思う空間でした。
村井さんご夫妻の娘さんも3年前、デカ木住宅が気に入って同じ会社で建てられました。
一つ一つ家主と相談しながら建てていき、予定図面に変更が生じても対応してもらえたことや、建築後も相談に応じてもらえた、といった、住む人の立場に立った対応の親切さに感動しました。
娘さんの気持ちが取材を通して凄くわかりました。
快く取材に応じて下さった、村井さんご夫妻、ありがとうございました。